いつまでも健康で若々しくいたいということは、誰もが願うことでしょう。
最近、老化を進める要因として、「糖化」と「酸化」という言葉を耳にするようになりました。
簡単に言うと、「糖化」は体内で糖質とタンパク質が結びつき、タンパク質が劣化してしまう現象のことです。
タンパク質は体の主な構成成分なので、劣化すると肌のシワ・シミ、認知症、白内障など様々な老化現象の原因となり、血管が劣化すると動脈硬化などが起こると言われています。
「酸化」は、体内で酸素を使う際に作られた活性酸素が細胞を傷つける現象で、がん、シワ・シミ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの原因になると言われています。
活性酸素が増える要因には、加齢、ストレス、食品添加物、タバコ、激しい運動、多量飲酒、紫外線などがあります。
この他にも、健康に関する情報はテレビや新聞など、いたるところで目にします。
「健康でいたい」という気持ちでいろいろな情報を見る方も多いと思いますが、それによって不安を感じたりはしていませんか?
「これがいい」と言われると、それをきちんとできないことに不安やストレスを感じてしまう人もいます。
健康のために始めたことが、かえってストレスになって毎日の生活が楽しめないのでは、本末転倒ですね。
では、健康情報とはどう付き合えばいいのでしょうか?
私が日々相談を受けていて思うのは、何事もバランスを意識すればいいのではないかということです。
例えば食事であれば、体にいいものを取り入れながらも、そればかりに偏るのではなく、好きなものも食べていいと思います。
その際は量を調節したり、味付けを濃すぎないようにしたり、添加物をとりすぎないようにして、できる範囲でバランスをとりましょう。健康的に食事を楽しめるといいですね。
気持ちのバランスをとるには、自分の中の「〇〇すべき」「〇〇しなければ」という思いを見つけて、それを少し緩めてみるのがオススメです。
自分に制限したことは無意識に人に対しても「こうすべき」と思ってしまいがちなので、自分も人も苦しくなってしまいます。
このように、食事や運動や心の持ち方など、無理せず心地良く過ごせるようなバランスを心がけてみてはいかがでしょう?
今回は「糖化」「酸化」から始まり、健康情報との向き合い方について私の考えるところを書かせていただきましたが、健康で幸せなセカンドライフのために、「アンチエイジング」もいいけれど「豊かなエイジング」について、もっと皆さんと考えていけたらと思っています。